かわいくて和むにゃんこの手!

シルバーウィークに、長男家族が泊まりに来るというので客用布団を押し入れから出してきた。
子供たちも巣立って新しい家族をつくり、今は女房との2人暮らし。だからたまに帰ってきてくれると嬉しい。
長男夫婦には4歳の女の子、1歳の男の子がいる。ときどき写真を送ってもらうが、二人ともかわいい。
ほおずりしたくなるほどかわいい。

がららららっ
「おじいちゃーん!おばーちゃーん!こんにちわー!」
4歳の孫、美紀が勢いよく引き戸を開けて入ってきた。
「こら、いきなり扉を開けたらだめだろ。ここはおじいちゃんの家であって、うちではないんだからな。」
長男の義彦が孫に注意をした。

「おやじ、ただいま。明後日まで泊まらせてもらうよ」
「遠いところからようきたな。ここにいる間だけでもゆっくりしていったらええわ。」
「うん。そうさせてもらう。」

女房が気合を入れて晩御飯を作ったらしく、テーブルに乗り切れないほどのおかずがある。
「こんなに作らんでも。食べきれなかったらどうするんね。」
「大丈夫さね。たくさん食べておおきくなってもらわんにゃ。」

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お風呂から上がり、横になっていると、急に孫の美紀が、肉球のステッキ?みたいなものを持ってきた。
「おじいちゃん、これね、ここを押すとぶるぶるぶるーってなるんだよ。こっちを押すとね、ぴかーって光るの。」
「おじいちゃん背中向けて。」
孫に背中を向けると振動を背中に感じた。
「ぶるぶるぶるー!ぶるぶるぶるー!おじいちゃんどう?きもちいい?」
「ああ、きもちいいよ。」
孫が私をいたわってくれているのを感じて、嬉しさがこみ上げる。

「美紀ー美紀ーどこなのーあっ」
長男の妻の陽子さんが探しに来たようだ。
「美紀、お風呂の時間よ。ごめんなさいお義父さん。義彦さんが買ってきたそのにゃんこの手が今美紀のお気に入りで。」
「いいんだよ陽子さん。私のことを思ってやってくれたんだ。」
ふとカレンダーを見ると、敬老の日が目に留まった。そうか。孫が気にしてくれていたのだろうか。

こうして楽しい3日間は、あっという間に過ぎていった。
長男家族も帰ってしまい、布団を干そうと持ち上げたところ、ぽろっと何かが落ちた。
何かと思って拾い上げると、にゃんこの手だった。
(これは大変だ。きっと美紀も悲しんでいるだろう。息子に連絡してやらんと)

携帯からメールを送ろうとして開くと、息子からメールが来ていた。
「ごめん、おやじ。美紀が忘れ物したみたいで。猫の手のスティックみたいなやつなんだけど、見つけたら送ってくれないか。」
早速送る旨返信した。

さてさて、忘れ物を送ってやるとするか。
ファンシーグッズアドバイザー K様(寄稿)