新たな思いをのせて。すぐに巻けるニットスヌード。

3月、僕は高校を卒業し、実家を出て一人暮らしを始める。
周りの奴らはほとんどが地元で就職組だった。僕はもう少し勉強したい、というのは口実で、まだモラトリアムを満喫したかった。
「お前ほんとにこの町をでていくつもりなのかよ。都会人になっちゃうのかよ。」って友達からはさんざん言われた。
でもこんな空っぽな自分で社会に出る勇気なんてさらさらなかった。
こんな状態で社会に流されるだけの人生を送るのはとても嫌だ。

大学に行けば、この町を出たら少しはやりたいことや方向性ががみつかるんじゃないか、なんて。
大人からしたら「甘い考えだ」といわれてしまいそうだけれど。
今の僕の頭にはそれしかなかった。とにかく家をでて、親に干渉されない状態で自分とむきあう。
だれも知らない環境で自分がどう歩いていくのか見てみたい。
きっと新しい土地で新しい仲間と出会い、いろいろなものに影響を受けて、僕自身も変わっていくだろう。
それでも高校までの友達に対する友情は不滅だ。あいつらはどう思っているのか知らないけれど、
少なくとも僕は、新しい環境になじんでいったとしても、変わらず友達だと思ってる。

そういやこないだ母さんが「ここのショップの品ぞろえがとても個性的でよかったから買っちゃった。これ持っていったら」
ニットスヌードを手渡してくれた。
早速巻いてみると、とても暖かい。母さんのぬくもりを感じる。暦の上ではもうすぐ立春だけど
まだまだ肌寒いこの時期にマフラーは手放せない。
新生活まであともう少し。期待に胸膨らませながら準備しよう。

新生活を迎えるB君(寄稿)